議員と語る会

先週から「議員と語る会」で市内を3班に分かれて回っている。
集落の要望や、市、議会に対する意見など聞かせてもらいながら、委員会での調査事項になったり、一般質問のヒントになったり、議会として政策に反映しなければならない事であったりと、多くの声を集めて回っている。
昨年と少しやり方を変えているが、やはり参加者は増えていない感じだ。
今週は、各種団体との語る会がある。一番最初に行ったPTA連絡協議会では、議員ばかりが発言していたという反省点もあり、司会進行役として、できるかぎり団体の方々のご意見を聞く姿勢で進めていきたいと思っている。

私の3班において、各地区で出る質問がある。原発の再稼働についてだ。
ひとりひとり議員の考えを聞きたい、市や議会は原発問題にどのように対応しているのか、全く情報が聞こえてこない等々厳しい意見が出された。
29日の総務文教委員会が、陳情7件、意見書2件に対し、それぞれどのような結論を出すのか注目してほしい。
私は、先の記事にも書いてある意見書の通り、再稼働の準備(避難計画など)は整っていないと思うし、多くの住民も不安なままで、十分な説明すらない状況では、再稼働はありえないと思っている。



2001年3月の新聞記事に、川内原発3号機増設に関する記事があったのを知り合いの方から頂いた。
環境調査に対する原発の隣接自治体の対応がまとめられていた。

 首長

川内市  同意
串木野市 反対
阿久根市 反対
東郷町  同意
里村   保留
上甑村  反対
鹿島村  同意
下甑村  保留    

当時の阿久根市において、阿久根市3漁協から3号機増設反対の請願が出され、斎藤市長も反対し、当時の議会では反対の決議まで出されている。
2001年当時の委員会記録をもらい、どのような議論をしていたのかと調べると、びっくり!
すごく良い議論をされているし、当時の議員達は、かなり勉強されいたことが分かった。チェルノブイリ事故の教訓を踏まえ、ドイツやベルギーの国家的なエネルギー政策の話しまで出され、原発依存からの脱却とまで議論が及んでいる。

しかし、現在の阿久根市議会はどうだろう。
なんと情けない姿勢。総務文教委員会の委員たちは、結論を出す事に何を恐れているのか。市民のほうではなく、九電の心配?
真剣に質疑する市民に対し、「CO2問題はどうするの?国家的なエネルギー問題はどうするの?」等と反問し、「だから再稼働に簡単に反対はできない・・」そんな自己正当化の言い訳じみた説明を受けて市民の安心が得られるわけがない!そもそも市民にそんな詰め寄り方はないんじゃないか?


結局、2001年の阿久根市の対応は、3号機増設を3年間保留とさせた。
当時の市長も議会もとても立派な判断をしたと思う。
再稼働が目前に迫る今、私たちはこの原発問題から逃げたり目をそらしたりしてはいけない。