すごい! 本翔平さん おめでとう!

2〜7日にドイツで開かれた技能五輪国際大会の石工種目で、阿久根市出身の本(もと)翔平さん(22)が銀メダルを獲得し、市役所で西平良将市長に報告した。

 本さんは高校まで同市で過ごし、実家の石材店を継ぐため、現在、愛知県岡崎市の石材店で修業中。培った経験と技能を生かし、昨年秋に開かれた技能五輪全国大会で優勝し、日本代表に選ばれていた。

 国際大会の石工種目には、10か国の代表1人ずつが出場。22時間以内に、縦50センチ、横25センチ、高さ50センチの凝灰岩をノミなどで削り、図面通りにモニュメントを完成させる技能を競った。

 本さんはオーストリアの選手に僅差で敗れた。競技中に左手人さし指を切るけがをし、減点対象となった。本さんは「けががなければ金メダルだったと思う」と悔しがった。

 昨年5月に父の時義さん(当時63歳)を亡くした。帰国後すぐに帰省し、父の墓前に報告したという。本さんは「喜んでもらえたと思う」と話した。

 修業は来年9月までで、その後は実家の石材店を継ぐ。「石工は一番好きなことなので、精一杯頑張りたい」と語った。

 報告を受けた西平市長は「若い世代が世界で活躍し、大変素晴らしい。阿久根を背負う人材になってほしい」と激励した。

(2013年7月31日 読売新聞)