ハイライト2

今回の議会は2日間延長されたのだが、最終日の9月25日に追加議案として、阿久根駅舎改修事業に8434万円を増額する議案が出されたため、議会運営委員会でも、「なんて不誠実な議案の出し方なんだ」とほとんどの委員から意見があり、議長も「執行部になめられていると思った」との事だった。即決していいような軽い内容じゃないので委員会付託にして、会期をのばそうとなった。

最終日には反対討論をして反対した。

(反対討論)
阿久根駅の改修にともなう増額補正であるが、私の印象としては非常にバタバタと進めようとしていると感じる。また、本定例会の最初に予算の計上を間に合わせる準備期間はあったことが調査によりわかる。
5月27日には元気臨時交付金の限度額が示され、8月8日には工事面積の拡張が国土交通省九州運輸局より許可されている。
8月26日に薩摩川内市で行われた、おれんじ鉄道議員活性化連盟の会合にて、古木社長より「9月議会に増額補正が出ますので、よろしくお願いします」との発言がありビックリした。
ところが、結局予算書の準備が間に合わなかったの理由で、最終日の9月25日まで議案は提出されなかった。9月24日の議運でもこの取り扱いに関して議論になり、タイミング的に全く不誠実であり、議会を軽視した提案であると発言した。議長の見解を聞くと「確かに執行部になめられていると感じた」との事だったが、議決機関の長として緊張感のある対応をしてくれたのか怪しいところだ。
総事業費の8割増になる8434万円の増額補正でありながら、あえて審議の時間を与えなかったのではないかと思わせる。そもそも駅舎改修は一体的な改修がベストで、また耐震補強の必要性や工事管理業務の必要性などは、素人が考えても最初から思いつく事で、計画の段階で綿密に積算し、多方面から比較検討したものを当初予算に計上すべきだ。
阿久根市が主体的に進めている事業であると西平市長は言いながら、実態としてはそうではない。西平市長のマネジメント力が垣間見れる一件だ。主導権は阿久根市にあるのか、業者にもしくは、デザイナーの水戸岡先生にあるのか頼りない状況もみえる。
私が懸念するのは、この駅舎改修を含む「うみ・まち・にぎわい再生整備計画」において、ことごとく今回のような不誠実で場当たり的な増額補正予算の提案があるのではないかという事。市民交流センターや図書館に関しては、さらに大きな予算での審議になる。一発目の事業でこのありさまでは、西平市長の手腕に不安しか感じないし、なにより税金の使い方に厳しい目を向けている市民に説明すらできない。
私は当初本事業の予算には賛成した。市街地の議員ですので、駅が綺麗になることを喜ぶ声も聞きますが、以上のような理由で本補正予算には反対させてもらいます。