川内原発

原発についても市長にずっと言い続けている問題のひとつだが、なかなか阿久根市としての考え方や動きがはっきりしない事に憤りを感じている。

このままだと阿久根市は県や国に何も働きかけもないまま再稼働となる。川内原発の立地地といってもおかしくない距離にあるのだが、西平市長はこの問題を一貫して県と国の判断にゆだねるとしてきた。市民の生命と財産を預かるトップとしては無責任であるといえる。
阿久根市の危機管理は大丈夫なのか?

議会が全員一致で可決した九州電力による説明会開催に関して重く受け止めたのであれば、すぐに行動に移してほしい。
避難計画のシュミレーションも甘く、もしもの時阿久根市民が避難場所までスムーズに逃げる事ができるのかも疑問である。
この件に関しても、議会が特別委員会でも設置するか、総務文教委員会において所管事務調査で詳しく調査する必要があるように思う。



2013-07-05のブログより

阿久根市の危機管理とは?
編集
7月8日から原発の安全基準が施行され、原発再稼働に向けた審査が始まるのを前に、原子力規制委員会原発の立地自治体と周辺自治体を対象に新規制基準の説明会を行った。
伊藤県知事は「世界最高レベルの安全基準だ」と本日18時のニュースで言われていた。ちゃんと県民に説明責任をはたしてからそういう見解は発言していただいきたい。何にも中身を知らない県民を再稼働へ誘導するのか?
全国の関係自治体から70名の参加があり、さまざまな質問があったようだが、阿久根市はどのような対応をしたと思われるだろうか? 
なんと!不参加・・。新基準に関心がないのか?市民の安全はどうでもいいのか?どいう事なのか役所に確認に行った。

総務課長は出張で不在だったので、企画調整課長に「原子力規制委員会から新規制基準の説明会の案内があったはずだが、なぜ参加しなかったのか?」と聞くと、「そういう文書は承知していない」と言われる。「間違いないですね?案内の文書は来ていないんですね?間違いないですね?」と言うと、「ちょっと待ってください」とバタバタしはじめた。結局、どこかに電話して「原子力規制委員会の新基準の説明会の案内文書ってありましたっけ? あっ!?県からのメールでですかー!」となり、今度はバタバタとメールを確認する。(もしかして担当課の課長も承知していないのか・・?)10分程待った。
結局、鹿児島県を通して阿久根市宛に代表メールで案内があった事が判明。代表メールを所管課に転送する担当職員(総務課行政係長)が、そのメールを転送せず、所管課である企画調整課長は7月4日の説明会の事すら承知していないという事が分かった。
(メールも文書規定にあたるという事で、この一件がどう対処されるか厳しく追求したい)
確認不足でしたなどというお決まりの言い訳は聞きたくない。

当該係長は総務課長と一緒に出張中で話が聞けなかったのだが、当初の「なぜ参加しなかったのだろう」という疑問どころか、阿久根市役所においては、原子力規制委員会の説明会の事すら話し合いの場にも上がっていなかったという想像を絶する無責任ぶり。
原発の再稼働に不安を感じる市民も多く、私も議会一般質問で何回も何回も市長と原発を議論してきたが、今回のこの不祥事には、本当に悲しくもあり、情けなくもあり、恥ずかしくもあり・・何を考えとっとよ!と怒鳴り散らしたい気分だ。あまりにも不誠実な処理であり、これだけ原発に対する不信感と恐れもある中で、阿久根市は著しく危機管理意識が欠けている。
6月議会では、西平市長は原発推進であると確認できたが、「国で安全性が確認できれば再稼働してもいい」と他人まかせな答弁をする西平市長の姿勢を象徴する阿久根市役所の不誠実さがよくわかる不祥事である。しかし今回の不祥事は、市長が原発推進であるとかないとか別問題で、原子力規制委員会の新規制基準については、阿久根市も出席し、阿久根市独自の質疑なり確認なりをして、市民の安全を守るという危機管理があってしかるべきだろう。そんな自立性は阿久根市役所にはないのか?
参加した自治体から、活断層の問題などさまざまな質問があったようだ。目の前に川内原発がある阿久根市が、市民の安全安心を確保するために、何があっても職員を参加させるべき説明会だったのに、担当課にメールでの案内文書すら転送されていないという実態。本当に情けなくなる。さらに、九州電力川内原発において、活断層に対する認識の甘さを厳しく指摘されたとの報道もあったが、阿久根市役所はそこらへんの問題意識はもっていないようだ。

阿久根市役所はなぜこのような不手際を繰り返すのだろうと不思議でならない。おそらく誰が市長であっても同じ不手際は発生したと思う。ただ、責任の取らされ方は違うだろうけど。役所のシステムというか事務の流れに改善点があるのは間違いない。システムを変えても職員ひとりひとりの能力と熱意がないと機能しないし。(そもそも、文書規定にひっかかってないか?)
健康保険証の件、税務課の不祥事など、議会で多くの議員からツッコミが入り、「西平市長も徹底して職員を指導していく」とその度に答弁しているが、役所改革の効果はあがらない。
市役所の機構改革、評価制度の見直し、危機管理の在り方等の課題をどう改善するのか厳しく追求しても、変わらない体質。
こんなテーマでの質疑は、やるだけ虚しいというか、静かな議場に手応えもなくスカーっと消えていく感覚がある。ひとりひとりの職員が議場でなんか言ってるな〜程度の緊張感しかもっていないのだろう。

ちなみに、鹿児島県も薩摩川内市いちき串木野市も昨日の原子力規制委員会の説明会には当然参加している。
(この新規制基準そのものが、再稼働ありきではないかとの意見もあるのだが)
阿久根市役所の危機意識とはどれだけ低いのだろうか・・と嘆かわしい思いである。
しっかりしろ。
※結局、今日の指摘に対し、役所は「我々の不手際だった。」と認め、県に資料提供と説明をもらいに行くとの事だった・・。